vol.1磁器作家 堤清さん
モノとの出合いも一期一会。 | ||||
ある日新聞で「白い器展」がある事を知り ギャラリーに足を運んだ。 モノとの出会いも 人との出会と同じ、一期一会である。
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6月遠野の工房へ。蜂蜜をたべにくる熊。 | ||||
念願かなって 遠野の工房へおじゃますることに!ある年の初夏 山形から3時間、車を走らせた。 なんと携帯電話は不通地帯。民家を探し電話をお借りして堤さんに連絡すると 勢いよく赤いワーゲンで迎えにきてきれた。 「家のトイレはすごいから道の駅で済ませた方がいい」といわれ 一度もどり用をすませ遠野の畑広がる風景のなか 堤さんの車から流れるjazzとともに工房目指した。 工房へ着くなり 裏に案内され 数日前、蜂の巣の蜂蜜を狙った熊が 山から下りてきて がりがりと爪で壊した壁の傷跡をみせてもらう。
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ノスタルジックな空間。 初夏のどくだみの白い花とジャズでもてなしていただく。 | ||||
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「端の文化がおもしろい」 | ||||
端(はじ)にはおもしろい人がいる。と夫妻はいう。 スローライフという言葉とともに 田舎暮らしにあこがれる人たちも増える昨今だが 雪深い東北の山中での暮らしは 想像以上にきついもの。 薪を割って 風呂を焚く生活。買い物も大変。堤さんが好きな天然酵母のワインパンも買出しの時まとめて買う。こんなに自然多い中にいながら オーガニックにこだわるスーパーなどが少なく 逆に安全なものが手にはいりにくいという不満も。食にもこだわりがある二人の話にも興味はつきない。 遠野についての印象を聞くと「何も無く 一番おもしろくないところだと 思っていたが第一印象とまったくかわらない」と奥様。あ~ 最期まで 閉ざされた東北への魅力だとか 遠野のへの思いなどどいう美しいおちにはならないところが堤さん夫妻だ。 でも夏に食べようとおもって植えたという裏庭のへちまの芽がでた畑に案内してくれた堤さんは 子供のようにうれしそうにぴょんぴょん走っていた。 | ||||
自分達のポリシーに忠実に生きる堤夫妻。 | ||||
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